「緊張はするもの」と心得る

他人の前で「失敗するんじゃないか、、」

 

「嫌な思い、恥ずかしい思いをするんじゃないか、、、」

 

期待外れと落胆されるんじゃないか、、、」

 

とか、緊張は「悪い予感」から始まります。

 

入学や進級、就職、転職、引っ越し、会社や地域、学校の新役員

 

など、春は新生活が始まる季節。

 

みんなの前であいさつする時、ドキドキして頭が真っ白なんて人も多いでしょう。

 

そんな時、脳の中ではこんな事が起きています。

 

悪い予感→脳の中の偏桃体(緊張や不安、怒りなどの感情をコントロールする部位)

 

が反応→視床下部に命令を出す→副腎などに働きかけホルモンが出る。

 

*偏桃体は小動物にもあり、敵に襲われて闘ったり逃げたりする時に活動します。

 

副腎髄質から出るアドナリンやノルアドレナリンは、心拍数や血圧を上げ、筋肉を

 

興奮させます。心臓がドキドキしたり、手が震えたりはそのせいです。

 

それは、体中に栄養と酸素を行き渡らせた最高の状態でもあります。

 

怒っている時にも二つのホルモンは出ます。怒りで血圧が上がったり手が震えたり。

 

緊張と怒りは似ています。

 

一方、副腎皮質からは、不安にさせるステロイドというホルモンが出ます。

 

これがやっかい。

 

ステロイドホルモンは、悪い予感をどんどん増やし、昔々の失敗をフラッシュバック

 

させ、その結果パニックになって冷静に考えられなくなったりします。

 

人の脳は前頭葉という理性を司る部分が発達していますが、緊張しパニックにより

 

前頭葉の働きは鈍くなります。

 

 

この仕組みを知って「緊張」を無くす、ではなく「緊張はするもの」と心得る。

 

その上で、「緊張を減らす方法」を考えましょう。

 

*音楽を聴いたり、軽く体を動かす

*簡単な計算やゲームで前頭葉を働かせる

*大好きなペットや恋人、家族の写真を見る

*リハーサル(練習)して成功体験を重ねて自信に変える

*腹式呼吸(特に吐く息をゆっくり)

 

など。「悪い予感」を減らす工夫を考えましょう。

 

日本人は、遺伝的にも緊張しやすい人が多いことも分かっています。

 

「緊張する」のが普通なのです。

 

おススメは腹式呼吸。いつでもどこでも出来ます。

 

自律神経で唯一自分でコントロールできる呼吸。

 

吸う息は交感神経、吐く息は副交感神経、ゆっくりていねいに行いましょう。

 

 

 

いっしょに ゆっくり poco a poco