それは親の欲

お腹にいるときは

「無事に生まれてくれるだけでいい!」

と安産祈願に行ったりする。

 

元気に生まれてくれたら

「たくさんミルク飲んで欲しい」

「すくすく育って欲しい」

「早く歩いて欲しい」

「早くしゃべって欲しい」

 

幼稚園に行く頃には

「元気にお返事して欲しい」

「字が読める様になって欲しい」

「運動会で一番になって欲しい」

 

小学校

「みんなと仲良く遊んで欲しい」

「勉強ができる子になって欲しい」

「いろんな習い事ができるようになって欲しい」

 

こうして、中学、高校、大学と母親の理想を叶える自慢の子どもが出来上がった、としましょう。

 

さて、子供(女の子)も就職し、人生を楽しんでいる。

 

「結婚して欲しい」

「孫が欲しい」

 

いっこうに結婚欲のない子供にしびれを切らして、とうとう母親が動き出した。

 

あらゆる結婚相談所を調べ上げ、良しとするところからの紹介で何度か出会いの場へ送り出す。

 

一生懸命な、完璧主義な、世間体が大事な親に逆らう事は容易ではない。

 

しかしある時「私の事は私が決めるから、もう行かない」

 

と母親に言った。

 

明るく元気でチャーミングな彼女は、気の進まない出会いの場に行くたびに具合が悪くなった。

 

そしてやっと、母親の暴走はペースダウンした。

 

「世間様から良く見られたい、私は見栄っぱりなんだからしょうがない」

 

と言い切る母親に、絶句した。

 

親の問題と子供の問題は分けなきゃいけない。結婚しない=ダメなわけじゃない。

 

 

 

 

子育てで一番大変な事は、「子供を信じて、待つこと

 

これが一番難しい、、、

 

 

 

 

いっしょに ゆっくり poco a poco