「勝つ」か「負ける」かしかないんだ!
と言う人が苦手です。
そういう人は、「勝ってきた」(と思っている)人で、「負けてきた」(と思っている)人を、
鼻で笑うようなところがあるから。
しかし、「勝ってきた」人の中にも、いわゆる「成り上がり」と言われる人は、とても分かり易い。
私は「成り上がり」と言われる人を、正直で人間らしいなあと思います。
頑張って頑張って手に入れた「勝利」、それを人に言いたくてしょうがない衝動は、そりゃあるだろうなあと思います。
ただ、表現の仕方を間違えると、「総すかん」にあいます。
嫌われ者になってしまう。
みんなに好かれる必要はないけど、自慢ばかりして嫌われるのもねえ~
でも、もっと厄介な人いますよ。
それは、表面には出さなくて、実は「勝ち負け」で人を見ている人。
頭の良い人が多いから絶対見せない。
絶対見せない、と言う事は、自分は「勝ち負け」で人を評価するような人間ではありませんよ~
とアピールしたいのでしょう。
てことは、本当の自分を否定してる(ややこしいなあ)
ところが、そんな賢い完璧主義な人もポロっと出しちゃう時もあるんです。
見るからにスタイルの良いスラーッとしたモデル体型。
学生時代から数キロ体重が増えた。
ジムに行きだした。
週5。
腰を痛めた。
毎日整体通い、結局整形外科へ。
ヘルニアです。
仕事を辞めた。
時間が出来て、会えなかった友達と会う約束をした。
(学生時代は双子のように甲乙付け難いモデル体型で有名だった彼女)
現在も大変活躍している友達(体型維持も完璧だ)
再会が楽しみ。
でも、「負けたくないの。」
こんな場面、その瞬間皆さんはどう思いますか?
「な~るほど、彼女に勝っていたいんだ~。それはほんとの友達か~?」
とか、「いやいや、とても良いライバルとして、お互い刺激し合って成長したんだからOK」
とか、見た目も社会的にも自信ある属性を持っているのに、もっともっと勝ちたいのはすごい!
とか、「うらやましい~」
とか、「友達になりたい」「友達になりたくない」
いろいろあるでしょう。
私は「モデル体型」「高学歴」「自信」「付加価値を上げる属性」、、、何にもない。
そういう人からみると、どうやら「負け」ているらしい。
大きなお世話だ!「負け」で悪かったなあ!とは思うけど、それでイライラすることはない。
おかげでいつも笑っていられる。
彼女が最後に「負けたくないの」と言ってしまった瞬間。
きっと心の中で思います。
「あ~やっと言えたね。これからもっとぶっちゃけられたら、今よりももっと魅力的になると思う」
「勝ちたい」と正直に、つい言ってしまったことを、私はとても微笑ましく思います。
全身ブランドの鎧が無くても、大丈夫だよ~。(と言われても多分納得しないけどね(;^_^A))
「負け」てる私に言われたくない!ってかー!?
悪かったな!!「負け」てて!!
いやいやこれではいかんて。
ここで腹を立てては私も「勝ち負け」にこだわっている事になるでしょう?
イライラしないって、さっき書いたばかりなのに。
まっ「勝ち負け」がいけないのではなく、人生に置き換えるからややこしくなるんです。
スポーツでは当てはまるけど、人生の勝ち負けは基準がわからない。
いちいち他人の基準に当てはめていては身体が持ちません。
負けているから人に優しく出来る。
傷があるから、人の優しさがそこから沁みてくる。
勝ち負けだけじゃない、いろんな見方を知ってる方が人生おもしろいと思います。
いっしょに ゆっくり poco a poco
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